映画～地球が静止する日

キアヌ・リーブス主演の「地球が静止する日」を見ました。前にテレビで宣伝を見たので、興味を持っていましたが、見てみて思ったより面白く無かったと言うのが正直な感想です。豪華な出演者を始め、テーマも興味深いものでしたが、いかんせん話の流れが簡単すぎたような気がします。
地球の環境汚染が進み、人間がいない方が地球の環境にはいいのだから、人間を滅ぼす。。。そんな理由で文明社会の破壊を始めるのですが、見ていて疑問に思ったことがいくつもありました。
１）高度な文明を代表してきている割には、全人類滅亡を決意する理由が、地球に５０年くらい潜伏している仲間（しかも一人）の証言のみ。
２）あれだけの能力がありながら、世界の人に呼びかけよう（心を変えよう）と全く努力しない。。。
３）全人類を救う決意をする理由は、たった一人の科学者とその息子の親子愛を見たから。
キアヌ演じるクラトゥは、人間の肉体と宇宙人の脳を持って生まれてきた生命体なわけで、超能力が使えたり、人間よりも高度な点はいくつもあります。でも、これだけの能力を持っている（しかも、宇宙連合のような組織から人間の審査と行動を求められている）わりには、大事な事を決める時の考え方が結構単純だと思いました。
大体、人間がいくら家族を愛を持っている生き物だとしても、あの中途半端な状態で文明破壊が終わっては、人間は教訓を学ばないのでは？？そんな事をするよりも、地球を守りつつ文明も維持できる方法を示す事をしなければ、いつか人間は地球を道連れに滅ぶはず。
色々と注文をつけたくなる映画でした。。。